居心地のいい場所
自分にとって居心地のいい場所。
そんな場所を見つけられたら、ざわざわしてやり場のなかった感情がすっと落ち着いて、焦りもどこへやら。リフレッシュした気持ちでまた新しい時間を過ごすことができる。
これは自分の生まれた土地にいても、新天地に移っても、とても大事なことだと思う。
私はローマにきて約一ヶ月、やっとそんな場所を見つけられた!
何もわからずに決めた滞在先はローマの下町(下町と呼んでいいと思う。)で、学校や中心地に出るのにそんなに交通の便がいいわけでもなく、治安もそんなに良くない。最初は、ローマに住んでる同じ日本人の子にもなんでそこにしたの?と言われて、私自身も失敗したなぁと思っていた。
でも、一ヶ月ここで過ごした。
小さなことだけど毎日ちょっとの勇気をだして自分の住むことにしたこの町を歩いてみた。ピッツェリアに、バールに、スーパーマーケットに、薬局。当たり前のことをするのに、ちょっとシステムがわからないだけで怖がりな私には勇気が必要だったけど、人の助けを借りない「私が感じるイタリア」が欲しくて。
そして今日気づいた。
この町で、私が安心できる場所が見つけられた気がする!!
1つは、お家のすぐ近くにあるバールBar ONE
ここに来て初めて入ったバールでもある。
強面のお兄さんと、威勢のいいおばちゃんと、クールなお姉さんと、優しそうなおじさんの経営するバール。初めて緊張しながら頼んだコーヒーを飲んだ時、何とも言えないコクの深さが美味しくて感動した。それから、朝はカプチーノやクロワッサンでイタリアっぽく朝食をとってみたり、学校帰りちょっと疲れたときにコーヒーを一杯のみに立ち寄ったりしてる。特にフレンドリーなわけでもないけど、じんわりと優しさを感じるお店。今のところ、ここのコーヒーが一番すき。
2つめは、家から歩いて10分しないくらいの、大通りを渡った反対側にあるジェラテリア/チョコラテリア Il Re Sole.
ここはたまたま見つけた。全部手作りの商品をおいているお店。
お友達のおうちにランチお呼ばれしたから、スイーツを買っていこうとグーグルマップにでケーキ屋さんを検索して、探して歩いている途中。たまたま目に入ったチョコレートが美味しそうでふらっと入ってみたら、店員さんがすごーーーく優しくて。買っていったチョコレートも美味しくて。後日改めてコーヒーだけ飲みに行ったとき、また別の店員さんだったけどみんなとっても感じが良くて優しい印象がさらに強くなった。そして今日、気になってたジェラートを食べに言ってみた。イタリア語、あんまり話す機会がないからとにかく使ってみたくて。「味は何種類選べますか?」「この味を選んだら、もう一つのおすすめは何ですか?」と聞いてみたら、優しくはっきり自信を持って答えてくれて。帰り際に前回いた店員さんが「Ciao alla prossima!!(またね!)」って手を振りながら言ってくれたのがとっても嬉しかった!alla prossimaってお店の人に初めて行ってもらえたから。それも自分で見つけたお店で。やっと見つけられたんじゃないか、ってジェラート食べながら明るい気持ちになれた。
嬉しい日。2018年3月27日の昼下がり。